第10回 定期購読者向けセミナー(2014.08.01/2014.09.29)

SEMINAR 2014.08.01/2014.09.29 NO.10

『法務担当者向け 民事訴訟実務セミナー』

講師:圓道至剛 弁護士(島田法律事務所)

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10回目を迎えた、本誌の定期購読者限定セミナー。今回のテーマは、法務担当者を対象にした民事訴訟実務。これまで訴訟を担当したことがない方でも理解でき、訴訟担当の経験がある方でも役に立つ内容をお話しいただいた。

裁判官の視点で学ぶ 民事訴訟実務


2014.08.01
2014.09.29

講師を務めた圓道至剛弁護士は、弁護士として豊富な訴訟経験を有し、さらに09年4月から12年3月までの3年間、福岡地方裁判所にて裁判官を務めた経験も有する。そこで、今回は、弁護士・裁判官双方の視点を交えながら解説を行っていただいた。
冒頭の自己紹介後、まず圓道弁護士が話したのは、良くない訴訟代理人弁護士とはどういう人かという点。依頼者側は、訴訟の入り口から出口までの各段階において、代理人弁護士のどのような点に注意を払うべきか、具体的に説明した。その際、圓道弁護士は、「良くない弁護士が現れるのは、裏を返せば、そうした弁護士の存在を許す、甘い依頼者が少なくないということ」とも指摘。思い当たる節がある参加者も少なからずいたのではないだろうか。
聴衆側の身も引き締まったところで、今回のセミナーの中心テーマである、企業の訴訟担当者が外部弁護士と協働するうえでの留意点について解説が行われた。
裁判において説得すべき対象は相手方ではなく、あくまでも裁判官であることを確認したうえで、いったい裁判官とはどういう人たちなのか、という点に踏み込んでいった。
この点は圓道弁護士が裁判所で3年間にわたって勤務してきたことの知見がまさに遺憾なく発揮された部分。普段見えにくい裁判官の日常、苦労、考え方の傾向など、その実態が紹介された。こうした情報を踏まえてから、「裁判官を説得するためには何を心がけるべきか」という説明がなされたことで、参加者の理解度、納得感は非常に大きなものになったと思われる。
続いて、企業の訴訟担当者が留意すべき点を、訴え提起の段階から、判決・上訴を検討する段階にまで分けて解説。訴訟代理人の選任、訴訟対応体制の構築、期日後の対応などについて、時折、裏技的なノウハウも交えつつ、ポイントを明らかにした。
最後に、訴訟の可能性を見越した日常業務における留意点について触れ、2時間のセミナーは幕を閉じた。
終了後のアンケートでは、法務経験1年未満の若手から10年超のベテランまで法務経験の年数に関係なく、「分かりやすい」「実践的な内容」「裁判官の思考プロセスが参考になった」といった評価が寄せられた。書籍には書けない内容が随所に盛り込まれた、参加者の満足度が非常に高いセミナーとなった。

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